藤沢市議会議員  松下賢一郎 オフィシャルサイト トップページへ


 
平成25年6月定例会〈一般質問〉
  「自転車走行環境の整備」について

【質問】ソフト・ハード両面にわたる「自転車走行環境整備計画」については、今年度中を目途に策定する方針だと認識していますが、現状の課題等を踏まえつつ、今後の方針等について質問を致します。

 藤沢駅辻堂駅線の歩道改良事業についてでありますが、この事業は、市内で初めて自転車道として整備するもので、上村踏切交差点から藤沢駅までの約2キロメートル区間を上村踏切交差点側から順次整備していく計画となっており、平成22年度から工事に着手されていますが、今年度はどこまで整備が進むのか。

【土木部長答弁】藤沢駅辻堂駅線の歩道改良事業につきましては、こちらのパネルに基づきご説明いたします。 パネル下がJR東海道線、中央の水色が引地川、車道部をグレー(灰色)で、本路線の上村踏切交差点から藤沢駅方向へ北側の歩道を拡幅し、歩行者と自転車を構造的に分離した区間は、歩行者の通行部分をオレンジ(橙)、自転車の通行部分をブルー(青)で表示しております。

 整備につきましては、平成22年度から着手いたしまして、現在、湘南モールフィル前から高山橋手前までの約440mと、鵠沼第二踏切前交差点前後の約70mと約100m、合計約610mの整備が完了しております。

 今年度は、高山橋を含む未整備区間にある、辻堂方面行き「ヤクルト前」バス停を、赤色の現JR管理用地内に新設する、黄色で示したバスベイに移すため、緑色の新JR管理用地の施設整備工事を予定しております。

【質問】 先ほどパネル(お手元の資料)でも紹介して頂いた「高山橋・ヤクルト前」付近から鵠沼第二踏切前交差点にかけては、歩道改良工事(自転車道の整備)ですが、所々細切れになっていて、部分的に自転車が車道に出るなど、正直言って良好な自転車走行環境とは言えない状況になっていますが、どのように認識をされ対応するお考えかお聞かせ頂きたい。
【土木部長答弁】平成24年度につきましては、整備済み区間の連続性を確保するため、高山橋から藤沢駅方向への延長約  170m区間の整備を予定しておりました。 先ほど申し上げましたとおり、この区間の整備に際しては、「ヤクルト前」バス停のバスベイ新設を計画しており、平成23年度からJR東日本と協議を進めていたところであります。

  しかし、JR東日本から電車の運行管理上、土留め壁などの工法の検討に時間を要するとの再協議の申し入れがされ、工程を精査した結果、年度内での整備が困難であることから、やむを得ず、整備区間の変更を行ったものでございます。

 このような状況の中で、整備促進を図るため、整備済み区間に近く、現道内で工事が可能な区間を選択したことから、議員ご指摘の状況となったものでございます。

 現在、整備済み区間から未整備区間への合流に際しては、自転車と歩行者が輻輳することから、すりつけ区間を設け、合流部分には、速度抑制を促すような注意喚起の看板を設置するなどの対応をし、利用者の安全の確保に努めております。 今後も、連続した整備に配慮し、良好な自転車走行環境の実現に向けて取り組んで行きたいと考えております。

【質問】 「連続した整備に配慮し、良好な自転車走行環境の実現に向けて取り組んでいきたい」ということで、先ほども言ったように、市内で初めて自転車道として整備された訳ですので、是非とも、これを一つの教訓として、出来るだけ自転車道が連続するよう整備計画を立てて頂きたいと思います。

 そこで、先ほどのご答弁では、今年度の整備計画としては「ヤクルト前」のバスベイ整備のみのようですが、今後の整備方針として、日本精工から藤沢駅方面に向けてはどのようにお考えなのか、因みに、この区間は、両方の車道に歩道が整備されていますが、これまでと同じように車道北側のみの対応なのかお聞かせ頂きたい。。
【土木部長答弁】日本精工株式会社の東側にある、県道戸塚茅ヶ崎藤沢跨(こ)線(せん)橋(きょう)から、藤沢駅までの区間につきましては、現在整備を進めている区間と同様に、北側の歩道は、柵による構造分離を行い、南側の歩道は、歩道内での歩行者と自転車が共存する自転車歩行車道での整備を予定しておりました。

 しかし、昨年11月に発表された「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を受け、交通管理者である警察から、歩行者の安全確保のため、「歩道内の新たな自転車走行は、原則、認めない」との方針が示されたことから、現在、警察との再協議に向け検討を行っているところでございます。

 なお、再検討にあたりましては、自転車利用者の通行に混乱を与えないよう、限られた幅員の中、通行区分の構成を検討してまいりたいと考えております。

【質問】警察の方から「歩行者の安全確保のため、歩道内の新たな自転車走行は、原則、認めない」との方針が示され、やはり、日本精工から藤沢駅方面にかけての整備においても、国から示された「ガイドライン」との整合性が求められてくる訳ですが、本市の「自転車走行環境整備計画」を策定する上で、ガイドラインとの整合性から、道路整備上の課題をどのように捉えているのかお聞かせ頂きたい。
【土木部長答弁】ガイドラインでは、交通量や速度などの交通状況を踏まえ、自転車道、自転車専用通行帯、車道混在の3つの整備形態が自転車走行空間に関する考え方として示されております。

 整備を進める上での課題でございますが、多くの場合、現道内で整備を行なうことになるため、限られた幅員の中での道路空間の再配分や、歩行者、自転車、自動車が複雑に交錯する交差点やバス停付近などの処理、あるいは道路改良や道路拡幅に伴う財源の確保などが考えられます。

  また、自転車ネットワークを形成するため、市道につながる県道、国道の道路管理者との連携や調整なども必要になってまいります。 このような課題に対し、本市といたしましては、国から示されたガイドラインを基に、現在、策定している「自転車走行環境整備計画」の基本方針の一つである「走行空間整備」について、「自転車走行空間のあり方」を取りまとめており、市内統一的な考え方で整備を図ってまいりたいと考えております。  

 いずれにいたしましても安全の観点に立ち、交通管理者である警察や関係機関と十分に協議を行い、その路線に即した対応を行なってまいりたいと考えております。

【意見】国から示された「ガイドライン」を基に、市内統一的な考え方で整備されることは、今まで統一基準が無かったことを踏まえれば大変意義深いものがあると思いますが、ガイドラインで示された整備形態としては、「自転車道」「自転車専用通行帯」「車道混在」の3つですが、「自転車道」とは、先ほど取り上げた藤沢駅辻堂駅線のように歩道と自転車道と車道が構造物で分離されたもので、整備には最も費用がかかります。

 また、「自転車専用通行帯」とは、いわゆる自転車レーンというもので、分離された歩道と車道の車道側に自転車走行レーンとして整備するものです。

 そして、「車道混在」とは、分離されていない車道と歩道に自転車走行の路面標示を加えるもので整備費用は最も少なくて済むものだと認識しています。

 先ほど申し上げたように、藤沢市はこれまで統一した基準が無かったために、何処の道路を「自転車道」で整備するのか、また、何処を「自転車専用通行帯」にするのか明確になっていませんでしたが、私は、自転車利用の状況や財源等を考慮すればまず初めに「自転車専用通行帯」つまり自転車レーンを優先して整備するべきだと思いますので、既存の道路を今後どのように改善していくかについても、出来るだけ速やかに方針を示して頂きたいと思います。

【質問】自転車走行環境の整備を進める上で、今後、自転車は原則車道の左側を走行する等、自転車走行に関するルールーの徹底が喫緊の課題であり、早急に取り組む必要があると考えますが、どのように取り組まれるのかお聞かせ頂きたい。
【市民自治部長答弁】現在、増加傾向にある自転車交通事故の現状から、自転車走行に関するルールの徹底を図ることは、大変重要であり、喫緊の課題であると考えております。

 自転車は、子どもから高齢者まで幅広く利用できる手軽な乗り物であり、その手軽さから、交通ルールや安全性について関心が低くなってしまいがちであると言えます。 市としましても市民を対象にした自転車マナーアップ運動を、警察、地区交通安全団体、交通指導員等の協力を得て、駅周辺やスーパー・ショッピングセンターなどにおいて、自転車利用五則など交通ルール等を説明したチラシや夜間反射材などの啓発グッズを配布し、自転車利用者に対しマナーアップの啓発を行っております。

 また、各地区では、毎月8日と22日の朝には警察、交通安全関連団体と協力して、法令に違反した運転行為やマナーの悪い運転者には直接指導をするなど、街頭指導を実施しているところでございます。

 なお、警察におきましても、自転車交通事故の増加を踏まえ、違反行為に対する摘発が強化されている状況にあります。

 また、6月7日に改正道路交通法が成立し、自転車の悪質運転者への講習の義務化や、路側帯では左側通行に限定されました。

 この様な自転車走行に関する動向を踏まえ、行政、警察、交通安全団体等が更に連携を強化し、自転車交通ルールとマナーの向上、啓発に関する取り組みを進めると共に、周知徹底が図られるよう、新たな取り組みについて検討してまいりたいと考えております 。

【質問】いろいろと工夫をされて取り組まれていることは評価をしておりますが、先ほどもご答弁で言われたように、道路交通法の改正等により、車道路側帯では左側通行に限定された事からも、今最も取組が必要なのは「車道の左側通行の徹底」つまり逆走防止であります。

 現実に、逆走してくる自転車は非常に多く、正規に左側走行している自転車の方が対向してくる自転車を避けて車道側に飛び出すなど、大変危険な状況にあります。

 そこで、早急に実態を把握する中で、逆走禁止の看板を設置するなどの対応が必要だと考えますが、お考えをお聞かせ頂きたい。
【市民自治部長答弁】自転車は車両であり、許可された歩道以外では、車道を左側通行することが原則です。 市としましてもキャンペーンや街頭指導・交通安全教室、広報紙など、様々な機会を捉えて、今後も自転車の左側通行等、自転車走行に関するルールの周知・徹底の取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 しかしながら、まだまだ、自転車利用者の方々には、自転車走行に関するルールの徹底が、充分に浸透されていない現状がございます。

 このため、現在は、市民がわかりやすい形での周知を目指し、イラストや罰則を交えた表示シールを作成し、今後、自転車利用の多い一部地域の駅前等で表示を進めてまいります。

 ご指摘にあります逆走禁止看板の設置につきましては、「事故多発路線交差点等特別監視」の中で、交通指導員による自転車の右側通行の状況調査を実施するなど、市内、主要箇所の自転車走行の実態把握に努め、看板の設置箇所などについて、道路管理者、警察と協議をしてまいりたいと考えています。

【質問】一日も早い看板設置をお願いします。ここまで、自転車走行に関して議論してきましたが、今後策定される「自転車走行環境整備計画」の実効性を高め、自転車走行のルール遵守や市独自の整備方針などを裏付けるためにも、(仮称)「自転車の安全利用に関する条例」といった市独自の条例を制定することも検討する必要があると考えますが、ご見解をお聞きしたい。
【市民自治部長答弁】近年における自転車の危険走行による交通事故の多発や、自転車利用者のマナーの低下が社会的問題となっていることから、自転車の安全利用に関する条例を制定する市町村が増えており、県内では鎌倉市と厚木市が制定をしているところです。

 この条例の目的は、自転車利用者のマナーの向上や自転車事故の未然防止を図り、安全・安心なまちづくりを目指すものと理解をしています。 条例の特徴としては「自転車利用者と市の責務」「自転車販売業者、交通関係団体、市民の役割」「安全利用のための点検・整備の推進」「自転車事故に備えた保険等への加入の推進」「危険運転者等への指導」などについて規定がされています。

 現在、市では「自転車走行環境整備計画」の策定に向けた取り組みが進められ、その中で、自転車利用者の交通ルールの遵守や、交通安全に関するソフト施策などの検討を進めており、自転車安全利用に関するルール化を整備して行きたいと考えています。

  条例の制定につきましては、自転車安全利用に関する条例の趣旨や目的を踏まえ、まずは、「自転車走行環境整備計画」の中に、条例規定の「自転車利用者と市の責務」などを施策として盛り込むなどにより、位置づけてまいりたいと考えております。

【質問】自転車走行環境の整備ということで、ソフト・ハード両面にわたる質問をしてきましたが、今回、再三答弁の中で出てきた「自転車走行環境整備計画」については、平成22年12月議会の一般質問で「本市においても自転車走行環境の整備方針となる基本計画を策定すべきだと」提案をさせて頂き、平成23年度から検討に入られたわけでありますが、当初の予定では平成24年度中に策定される予定でした。

 正直この2年間は何をモタモタやっているんだろうと歯がゆい思いで見ておりましたが、国からの「ガイドライン」が昨年示されたことで、見直しを余儀なくされたことは理解をしております。

 いずれにしても、この取組には多くの財源が必要でありまして、限られた財源の中で何処まで出来るか非常に悩ましい課題ではありますが、自転車の利用環境を踏まえたまちづくりは、今の社会情勢下においては避けては通れない課題でもあります。

 理事者におかれましては、その点を十分ご理解頂き、今後の市政運営における重点政策として推進されるよう、財源に裏付けられた計画的な取組を要望いたしまして、私の一般質問を終わります。


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