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平成21年9月定例会〈一般質問〉
  「いじめ・不登校等の児童生徒への支援策について」

【質問】一昨年9月議会における一般質問で、私は、村岡中学校におけるスクールバディの取り組みについて紹介をいたしましたが、その際、教育委員会としても、「スクールバディ」の活動のような生徒自身による学校をあげての取組は、いじめ防止に向け大きな力になるというご答弁があり、今年度の施政方針でも、いじめ問題に対して生徒が主体に取り組み、その防止を図る「スクールバディ」の取り組みを進める学校に対する支援が打ち出されておりますが、これまでの市内中学校における取り組み状況など、支援の進み方をお聞かせいただきたい。 
【教育委員会答弁】市内中学校における「いじめ防止プログラム」の取り 組み状況ですが、平成18年度から村岡中学校で実施し て以来、平成19年度からは湘洋中学校でも実施を始め、 それぞれ「スクールバディ」が継続して活動を行ってお ります。

 今年度は、この取り組みをさらに推進するため、新た に設置された教育政策推進課にアドバイザーの「いじめ 防止プログラム推進員」として、このプログラムを開発 ・実践している湘南DVサポートセンター代表の 瀧田信之氏を配置し、学校へのプログラムの普及・拡大 に努めており、継続実施の2校に加え、今年度から新規 実施することになった片瀬中学校、御所見中学校の 4中学校に支援を行っているところでございます。

【質問】今も御紹介のあった。既に「いじめ防止プログラム」に取り組み、「スクールバディ」の活動を継続している村岡中学校ならびに湘洋中学校における取り組みの成果など、「いじめ」の実態は、ここ数年どのように推移してきているのかお聞かせいただきたい。
【教育委員会答弁】「スクールバディ」活動により、「いじめ」の実態が どう推移しているのかということですが、 この「スクールバディ」が、いじめを許さない校風づ くりや、いじめを受けている生徒が、気持ちを打ち明け られるような環境づくりに向けて様々な取り組みを展開 してきたことにより、村岡中学校,湘洋中学校とも、 「いじめ防止プログラム」の実施前に比べ、いじめの 実態は減少傾向にあります。 また、生徒だけでなく,保護者にも「いじめ」に対す る理解が深まり、保護者が中心となった「いじめ防止」 に関する活動も芽生えてきております。 教育委員会といたしましては、「いじめ防止プログラ ム」「スクールバディ活動」が、いじめの未然防止、 安心できる学級づくり及び学校づくりに一定の効果をあ げていることから、今後も,いじめ根絶に向けた学校の 取り組みの継続、拡大に向けて支援してまいりたいと 考えております。

【質問「いじめ根絶に向けた学校に取り組みの継続、拡大に向けて支援しまいりたい」という力強いご答弁も頂きましたが、昨年の一般質問で取り上げました。子どもがいじめを受けたときに発しやすいサイン、例えば服装の汚れや授業参観などで保護者が学校に来ることを嫌がるなど、いじめを受けているときのサインや、買い与えた覚えのないものを持っているといった、いじめに加担している兆候などをリスト化したチェックシートを配布して、子どもにいじめの兆候がないか家庭でチェックできる「家庭用いじめ発見チェックシート」の作成、配布については、今年度の取り組みとして、市立学校全児童生徒の保護者に配布する方針が示されており、これまでの取り組み状況と活用実態などお聞かせいただきたい。

【教育委員会答弁】いじめの早期発見・解決には、学校と家庭との連携が重要と考え、保護者向けの啓発シート「STOP!いじ め」を作成し、5月に全児童生徒の保護者及び教員に 配布いたしました。

 内容につきましては、各家庭におい て保護者に受け止めてほしい子どものサインをチェック 項目としてリストアップし、いじめについての考え方、 対処方法、また未然防止に向けて家庭で取り組んでほし いことをわかりやすく記載しました。 配布をする際には、児童生徒に対し、朝会や学級にお いていじめについての指導を行っております。また、 家庭訪問や保護者懇談会等で保護者に活用方法を説明す る取り組みもございました。

 配布後、短い期間ではございますが、保護者から担任 に相談が寄せられ、早期発見、早期解決につなげられた という事例もございました。

【質問保護者向けの啓発シート「STOP!いじめ」を作成し、5月に全児童生徒の保護者及び教員に配布されたとご答弁がありましたが、配布状況はどのように確認しているのか、また、来年度以降の活用については、親子面談の際に配布するなど、直接保護者に働き掛けると共に、そこに「いじめに関するアンケート用紙」を折り込むなど、現状のシート「STOP!いじめ」の内容も見直していく必要もあると感じていますが、改めて、ご見解をお聞かせいただきたい。

【教育委員会答弁】「保護者向けの啓発シート」の配布状況につきまして は全校の学校長から報告を受けております。 また、来年度は、小学校の新入学児童の保護者に配布を考えております。

  教育委員会といたしましては、子どもたちからのサイ ンを敏感に受け止め、いじめを許さない人間関係づくり に取り組んでいくとともに「保護者向けの啓発シート」 をもとに保護者と学校が連携して対応するよう指導して おります。

 なお、内容の見直しにつきましては、配布したばかり ですので、当分はこのままで進めたいと考えております。

【質問私たち公明党は、いじめの問題をはじめ児童生徒の心の問題をケアするため、臨床心理の専門家であるスクールカウンセラーの導入を推進し、現在では、全国の公立中学校に配置される中で、一定の成果を挙げているところだと認識しております。  

 しかし、こうした心の問題とともに、児童生徒の問題行動等の背景に、家庭や学校、友人、地域社会など、児童生徒を取り巻く環境の問題が複雑に絡み合い、特に、学校だけでは解決困難なケースについては、積極的に関係機関等と連携した対応が求められていると思います。  

 そこで、こうした生徒指導上の諸課題に対応した効果的な取組を進めるため、社会福祉等の専門家である「スクールソーシャルワーカー」を活用した取り組みについて、今年度の代表質問でもお尋ねをしたところですが、現在の活用状況など、今後の方針を含めお聞かせ頂きたい。

【教育委員会答弁】スクールソーシャルワーカーの現在の活用状況と今後 の方針等についてでございます。

 今年度から、県において各教育事務所ごとに1名ずつ スクールソーシャルワーカーが配置されました。 湘南三浦教育事務所においては、葉山町が重点対応地域 となり活動しております。 現在は、様々なケースを抱えている教職員と他の専門 機関との連携を図るコンサルテーションとしての業務を 中心に活動しております。

 今年度、本市においては活用の事例はございません。 今後につきましては、県のスクールソーシャルワーカー配置事業の方向性を鑑みながら、より学校に密着して活動できる形を教育委員会としても検討してまいりたい と考えております。

【質問「より学校に密着して活動できる形を検討したい」というご答弁でありましたが、スクールソーシャルワーカーの活用は、大変重要だと思いますので、ぜひ早急に対応を考えて頂きたいと思います。

 次に、「不登校」の対応についてでありますが、神奈川県内の不登校児童・生徒数は2年連続で1万人を超えており、県教育委員会でも重要な課題と受け止めているようですが、県の調査結果と同様に本市の不登校の状況も大変厳しい状況となり、さらに取り組みの強化が求められています。  

 そこでまず、不登校の児童・生徒を増やさない対策の鍵を握るのは「初期対応」の充実にあると思いますが、本市では今後どのように対策を強化していくお考えかお聞かせいただきたい。

【教育委員会答弁】教育委員会では、月7日以上の欠席があった児童生徒 についての学校からの報告書をもとに、各学校における 児童生徒の欠席状況の把握に努めております。

 さらに、初期対応の充実を目指し、学校に対し欠席 理由が明らかではない児童生徒に対して、月3日程度の 欠席があった段階で、家庭訪問などを通して欠席の理由 を探るかかわりを持ち、原因の把握、問題解決など、 具体的な対応を図るよう働きかけてきております。

  今後の不登校対策の強化につきましては、子どもたち にとって大きな環境の変化を乗り越える力を育むような 指導が必要と考えております。たとえば本市においても、小学校6年生から中学校1年生にかけて、不登校が増加 しており、大きな環境の変化となる中学校入学に際して、児童の不安を取り除くための指導をしたり、入学後に中 学校の学校生活について、ていねいに指導したりすることなどがあげられます。

 また、小・中学校の連携が大変重要であり、情報交換 等を通して、課題の共有化を図り、小・中学校それぞれ の立場からの指導や取り組みを強化することが必要であ ると考えております。

【質問小学校から中学校に上がる段階で不登校が急増する、いわゆる「中1ギャップ」の問題について、「小・中学校の連携が大変重要であり、取り組みを強化する必要がある」というご答弁でありましたが、本市の中学1年生の不登校は年々増加をしており、大変大きな課題であると感じています。  

 そこで、小学校と中学校の定期的な連絡協議会の実施。また、小学校と中学校の教師の人的交流を図るなど、連携の頻度を更に上げていくことが重要ではないかと考えますが、改めてご見解をお聞かせいただきたいと思います。

【教育委員会答弁】市内の小・中学校において、人的交流を含めた小・中 連携については、現在様々な取り組みが行われておりま す。 例えば、小学校の教員が入学した中学校1年生の授業 を見に行ったり、中学校の教員が小学校6年生の児童に 対して授業を行ったりしております。

 また、中学校区ご とに小学校と中学校の校長が、校区内の児童生徒の実態 について情報交換をするなど、新しい取り組みも増えて きております。

 教育委員会といたしましては、今後につきましても、 同じ中学校区の子どもの教育に携わる者同士として、小・中連携がさらに進められるように、校長会や担当者会を通して、市内や県内の効果的な実践 を紹介するなど、各学校の特色を生かしながら、取り組 みの推進を図ってまいります。

【質問次に、不登校生徒への支援策として、これまでも度々申し上げてきましたが、不登校の生徒に対し、自宅において学校外の公的機関が提供するIT等を活用した学習活動について、出席扱いとし、その成果を評価に反映することができるとした。ITを活用した在宅学習支援策の構築についてであります。  

 昨年の一般質問でのご答弁では、「Eメールによる効果的な支援が可能な学習教材の研究・制作に取り組みたい」という事でしたが、この件については、既に多くの教育委員会でも取り組みが進められているなか、本市においても早急に具体策をまとめて頂きたいと申し上げてきましたが、今後の対応についてお聞かせを頂きたい。

【教育委員会答弁】IT等を活用した学習支援策についてでございますが、 これまでに、相談支援教室において、ITを活用した 在宅学習支援策について検討を進めてまいりました。

  昨年度より、相談支援教室に入室はしたもののグルー プ活動の参加に至っていない児童生徒に対し、グループ 活動への参加意欲を喚起するため、グループ活動の予定 表や行事の案内等を記載した「相談支援教室だより」の Eメール配信を試行的に始めました。

  IT等を活用した学習教材の開発については、これま でに、中学校全学年の英語の教材を製作しております。 学習教材の開発については、IT等で発信することだけ が目的ではなく、相談支援教室に通う児童生徒が、学校 に戻れるよう支援する一つの方策であり、現在、相談 支援教室内での個別学習の際に活用しております。

 今後 も、国語を中心として他教科も順次製作を進め、活用してまいりたいと考えております。したがいまして、これらの教材につきましては、希望 する生徒がいる場合は、Eメールによる配信をいたしますが、家庭のIT使用環境や生徒の要望等の現状を踏ま え、ITの活用に限らず、FAXや家庭訪問等、個々に あった配信を考えてまいります。

【質問 IT等を活用した在宅学習については、家庭のIT環境等、様々な課題も有ろうかと思いますが、全科目の教材が出そろい、内容も充実してくれば配信を希望する生徒も増えてくることが考えられますので、一日も早く、全科目の教材を作成していただき、不登校生徒のみならず、学習が遅れ気味の生徒にも補習教材的な活用もあり得ると思いますので、内容の充実に努めていただくことを要望したいと思います。

 最後に、不登校の生徒に対する卒業後の支援という面から質問を致します。お聞きしたところでは、昨年度の不登校生徒の中学3年生は167名だったそうですが、卒業時も不登校状態のまま卒業する生徒の実態をお聞かせいただくと共に、中学校卒業後も一定期間は、就学や自立に向けた支援をしていく必要があると考えますが、ご見解をお聞かせいただきたい。次

【教育委員会答弁】平成20年度の諸問題調査においては、中学3年生の 不登校生徒167名のうち95名が不登校状態のまま 卒業しておりますが、150名が進学または就職してお ります。

 不登校生徒の中学校卒業後の支援につきましては、 継続的に支援や相談を受けられる関係機関の紹介や、 進路変更等の希望があった場合には、進路相談にのるな どの支援が必要であると考えております。

【要望 167名中150名が進学または就職していると言うことは、残りの17名については、「ひきこもり」状態にあることも十分考えられますので、保健所を始め福祉部門などと連携した十分なフォロー体制を築いていって頂きたいと要望させて頂きます。


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