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平成21年6月定例会〈一般質問〉
  「市内の浸水被害と善行地区における浸水対策について」

【質問】平成21年度の浸水対策事業としては、六会小学校西側をはじめ、遊行寺雨水管渠築造工事という管渠建設等が主な事業となり、本年からは藤沢西部貯留管築造工事のシールド掘進機、東部貯留管については、21年度は基本設計という予定で浸水対策事業に取り組まれると聞いておりますが、ここで改めて、これまで取り組んできた雨水管渠整備並びに合流改善・貯留管築造等による浸水対策の効果についてお聞かせ頂くとともに、現状における市内の浸水被害について実態をお聞かせいただきたいと思います。 
【土木部長答弁】 これまで本市の下水道事業における浸水対策事業といたしましては、南部処理区では昭和30年代から整備してきた合流式下水道について、雨天時の越流対策及び浸水防除能力の向上を図るため、改善事業の一環として、貯留管の整備を進めており、平成16年には辻堂南部地区、平成19年には羽鳥地区の整備が完了し、供用を開始しております。  

 また、雨水管渠整備としましては、分流式を採用する東部処理区及び相模川流域処理区において、市街化区域を中心に河川改修の進捗にあわせた整備を進めており、近年では道路冠水が顕著な湘南台地区の鉄道立体交差部の幹線道路における雨水幹線整備を進めております。  

 その整備効果についてでございますが、平成15年5月31日及び平成19年7月29日の時間当たり50ミリを超過した集中豪雨で比較した場合、床上、床下を含めた、全市での被災戸数は平成15年で227戸、平成19年では49戸と減少しており、降雨特性、例えば降雨量や降雨時間、降雨範囲の違いはあるものの、雨水管渠並びに河川改修を含めた浸水対策の効果が得られております。

 また、平成19年には、貯留管の整備地区であります辻堂南部及び羽鳥地区では、被害はほとんど無い状態となっており、貯留管2箇所の整備による効果が発揮されております。いずれにしましても、市民の安全、安心に大いに寄与したものと認識しております。

 次に、『現状における市内の浸水被害の実態』についてでございますが、本市における過去10年間の地区別床上浸水被害戸数から見ますと、南部処理区は広く平坦な地形が続くことから、市全体の被害戸数の約70%を占めており、特に片瀬、藤沢、鵠沼、辻堂、明治各地区における局所的な被害箇所については、順次、貯留管の整備を進めており、今後とも積極的に整備を進めてまいります。  

 また、南部処理区以外の地区における、床上浸水被害戸数としましては、特に、善行地区での被害戸数が多く、市全体の約25%を占める状況となっておりますが、これまで、その解消策として、白旗川の河川改修事業に取り組んできたところでございます。

【質問】A善行地区の浸水被害については、これまで余り議会でも話題にのぼらなかったわけですが、最近では、平成19年7月の夜8時から9時にかけて、1時間で63ミリという集中豪雨があり、床上浸水が31軒、床下浸水が18軒というような被害が発生するなど、私も何度か被害を受けたお宅に伺ったことがありますが、これまでもかなりの被害件数を出していると承知しております。  

 そこで、善行地区における浸水対策として、国の下水道総合浸水対策緊急事業の採択に向けて県との協議をされていると聞いておりますが、事業の進捗状況と事業概要並びに、事業効果について、どのようにお考えかお聞かせ頂きたいと思います。
【土木部長答弁】善行地区につきましては、近年の計画降雨以上の集中豪雨の頻発、都市化の進展による雨水流出量の増大を要因とし、浸水被害が増加しており、市内全域に多大な被害をもたらした平成16年10月9日の台風22号において、善行地区では80戸に及ぶ浸水被害が発生しております。

 このような浸水被害の状況は全国にも及ぶことから、国土交通省は、緊急かつ効率的に浸水被害の軽減を図るため、平成18年度に「下水道総合浸水対策緊急事業」制度を創設したところであり、本市では、善行地区の浸水対策事業に当制度を活用するため、検討を進めてまいりました。

 当総合浸水対策緊急事業の進捗状況についてでございますが、平成21年1月には同制度要綱に基づき、平成25年度までを計画実施期間とした「善行地区下水道総合浸水対策緊急計画」を立案し、以後、国及び県との協議、調整を重ねてまいりました。

 その結果、平成21年3月31日付けで、国の同意と県の下水道法の事業認可が取得できたところであり、平成21年度以降、短期間で重点的に事業実施が進められるための、特定財源の確保が可能となったものであります。

 事業概要についてでございますが、 現在、善行地区の雨水放流先である白旗川は改修事業中で、下水道計画で目ざす1時間あたり50ミリ降雨に対応した雨水管渠を整備した場合、白旗川の下流域で浸水被害を助長する恐れがあることから、整備効果が高い区域において、まず先行して貯留施設等の整備を行い、早急に浸水被害の軽減を図るものでございます。

  具体的には、善行駅北側の小田急線ガード下付近で頻発している浸水被害を短期間で軽減させるため、都市計画道路善行長後線の、石名坂立石線交差部から北側、約330mの区間内において雨水貯留管及び雨水幹線管渠の整備を予定しております。

 事業の整備効果としましては、小田急線ガード下付近において発生している浸水被害面積は、対策後では約4割減少すると見込んでおり、床上浸水被害の軽減が図られるものと考えております。

【質問B国の下水道総合浸水対策緊急事業の内容については理解を致しましたが、今後の実施予定等、地元住民への説明などについてはどのようにお考えかお聞かせ下さい。

【副市長答弁】善行地区の浸水対策事業の実施予定についてでございますが、 当該事業実施に向けた手続きの一環として、総合的な対策計画となる「善行地区下水道総合浸水対策緊急計画」の国の同意が得られ、さらに具体的な対策施設の山野神雨水貯留管を新設する下水道事業計画について、県の認可を取得しております。

 現在、平成21年度から雨水貯留管並びに雨水幹線の実施に向けた事前調査を進めており、引き続き実施設計等を行うとともに、善行市民センターを通じ、地元の方々に対しまして、実施計画の説明や周知を図り、 平成25年度の完成に向けて、整備を進めてまいります。


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