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平成18年9定例会〈一般質問〉
  「大学連携型スクールサポーター制度について」

【質問】スクールサポーター制度と言われるものには、学校からの要請により、警察官OB等を学校へ一定期間継続して派遣し、学校における少年の問題行動等への対応や巡回活動、相談活動等を行うものがありますが、ここでは、大学連携型のスクールサポーター制度についてお尋ねをしていきたいと思います。  

 現在学校現場では、教員の高齢化や、低年齢化する子どもの問題行動や規範意識の変容、また「学級がうまく機能しない状況」といった課題が指摘されています。  

 そこで、神戸市では2003年度から、教員志望の大学生をボランティアとして学校に配置し、大学生が授業時間に学習の手助けをしたり、休み時間や放課後に児童たちといっしょに外で運動したり遊んだりすることで、児童一人ひとりとの関わりを深めるとともに、学生が教育の厳しさや喜びを体験することが出来るよう、神戸市教育委員会と大学が協定を結び、学生を派遣する制度としてスクールサポーター制度を導入し、38の小学校に「スクールサポーター」を配置しています。  

 配置された小学校では「元気の良い若いスクールサポーターがいることに、子どもたちはとても喜び、休み時間にいっしょに遊ぶのを楽しみにしている」といった学校側の感想や、児童たちからも、「スクールサポーターの先生がいると、明るくて楽しくなる」といった声など、子どもたちと年齢が近い学生とのふれ合いは、学校に来ること自体を楽しくさせ、児童・生徒の学ぶ意欲を向上させる効果が期待されるとともに、若い学生を受け入れることで、学校現場の活性化を図ることができると考えますが、本市では、大学連携型のスクールサポーター制度について、どのようにお考えかお聞かせ頂きたいと思います。
【教育長答弁】本市でも、今年度、教員志望の大学生を対象とする「学生学校支援ボランティア」を開始いたしました。教育委員会と鎌倉女子大学、文教大学の二つの大学との間で、覚え書きを交わし、学校からの要望と学生の希望とが一致した場合に、校長、教員の指示を受けながら、無償で児童生徒の学習活動の支援を行っております。

 学生学校支援ボランティアの主な内容といたしましては、学習指導補助、クラブ活動指導補助、校外活動引率補助などでございます。 教育委員会といたしましては、学生ボランティアを導入することにより、多くの人が子どもたちに関わり、きめ細やかな指導ができることはもちろんのこととして、年齢が近く、みずみずしい感覚を持つ大学生とふれ合うことで、子どもたちが学習意欲を高め、学習活動をより充実できるものと考えております。

 また、教職志望の学生にとりましても、こうした活動を通して、現在の教育現場や子どもたちの様子を垣間見るという貴重な経験や、教職に対する意識を高めることができるものと考えております。 市内30校から、延べ95名の依頼があり、調整により延べ30名のボランティアが学校に入り、順次活動を始めております。

 今後も学校の希望をもとに、近隣の他の大学にも活動を広げていきたいと考えております。  

【再質問】本市においても、今年度から「学生学校支援ボランティア」として、教育委員会と鎌倉女子大、文教大学の2大学と覚え書きを交わし、延べ30名のボランティアが活動を始めているということですが、ボランティアとして活動する学生の位置づけや単位の付与などについては、どのような取り交わしがされているのか。  

 また、神戸市に習い近隣の宝塚市でも、今年から大学と連携してスクールサポーター派遣事業を実施しておりますが、宝塚市の特徴としては、不登校児童・生徒宅への訪問指導や、一斉指導に馴染みにくいLD、ADHD等特別な支援の必要な児童・生徒への支援等、担任だけでは対応しきれない部分においても学生を活用していますが、本市においても学生学校支援ボランティアの活動について、今後どのような可能性があるとお考えかお聞かせ頂きたいと思います。
【教育長答弁】まず、1点目の「学生の位置づけ」についてでございますが、「教員のアシスタントとして、校長・教頭の指示を受けながら、児童生徒の学習支援を行う」ことになっております。

 また保険については、ボランティアの意志に基づいて、ボランティアが加入することになっております。これらの点については、覚え書きに記載されておりますし、学生にも周知いただけるよう大学側にお願いしております。

 また、ボランティア活動への単位の付与については、現在両大学ともございません。

 次に2点目の「今後の可能性」についてお答えいたします。活動内容として、特別な教育的支援が必要な児童生徒につきましては、専門的な知識が必要となり、難しい面もございます。現在も行われているような学習活動の補助やふれ合い活動等、できる範囲で学校の要望に沿って今後とも対応していきたいと考えております。

【要望】先程紹介した神戸市や宝塚市が行っている事業は、教育委員会と大学が協定を交わし取り組んでいますが、本市の場合はあくまでボランティアという位置づけであることから、覚え書きによる取り決めであるという点が大きく違うのかなと思います。  

 ただ、学生さんにしてみれば、何といっても単位の付与は大きなインセンティブとなりますし、取り組む姿勢にも違いがあるのではないかと思います。  

 また、いくらボランティアといっても、ボランティア保険の加入が本人の意思で加入するというのは如何なものかとも思います。  

 本市が、今後もより多くの大学と連携して学校を支援していこうとする取り組みには期待をしていきたいと思いますが、より質が高く、意欲に溢れた学生などを確保していくには、学生の位置づけについて再度検討をする必要があると思います。


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