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平成16年12月定例会〈一般質問〉
  「再生資源の適正管理」について

【質問】 要旨「再生資源の適正管理について」お伺いを致します。我が国は、循環型社会形成基本法の制定をはじめ、循環型社会の形成に向けた様々な施策を推進してきました。国内ではゼロエミッションの概念も誕生し、資源有効利用促進法等も整備され、家電・ペットボトル等各品目におけるリサイクルが進展し、この結果、日本の静脈産業のレベルは世界最高水準にあるといわれております。  
 そして、アジア諸国も我が国の成功モデルに習い、地域循環型社会構築の検討を始めるようになり、豊かな環境を守りつつ、資源をムダなく活用し、アジア圏全体での新たな制度やルールの下に、広範な分野で市場と雇用の拡大を実現するビジョンとそれを達成するための戦略を構築する時機を迎えようとしております。  
 そこで、日本国内から発生する再生資源に関して言えば、すでに古紙・廃プラスチック・鉄くずなどは国内の枠を越えて、中国など東アジア諸国等に輸出されており、現行では、資源輸出の際、処理が適正でない場合や問題が生じた場合の説明責任等のリスク分散のため、国内の排出業者は中間業者を介して輸出するなど、リサイクルルートに透明性が欠ける面があり、再生資源の品質の均一化が課題となっています。
 また、資源輸入国において必要資源の回収後の残渣が処理業者により違法に放置されるなど問題が生じており、適正処理による環境負荷の低減も課題となるなど、国際資源循環の拡大に伴い自治体による再生資源の適正管理も新たな時代を迎えようとしております。
 こうした中、自治体が取り扱う再生資源には、古紙類やアルミ缶・スチール缶の他、ペットボトルやその他プラスチック、また、今後は有機質再生資源として家畜糞尿なども対象となりますが、特に容器包装リサイクル法の制定に基づき、ペットボトル及びその他プラスチックの処理については、国内完結型のリサイクルを前提とした回収・処理体制が求められており、本市も「指定法人ルート」での適正な処理が行われていると認識をしておりますが、そもそも、自らが分別排出した再生資源が、どこでどのように利活用されているかを正確に知っている市民は皆無であると思います。  
 また、市民に対して求められる分別排出の区分けが一層厳しくなり、将来的には一般ごみの有料化も考えられる社会情勢の中で、資源ごみの処理先に関する情報提供が不十分であれば、市民の環境意識の低下を招くことにもつながると思います。  
 こうした観点から、少なくとも委託先の業者が、どこでどのような再生処理を行っているのか、また、再生処理後の資源の行方については、自治体自らが訪問調査などを通じて定期的な確認を行い、自らが分別排出した資源ごみが確実に商品となり市場で取引されているという事を市民に意識させることができれば、環境にかかるコスト及び市民が果たすべき役割について考える機会を与えることにもつながるなど、自治体にとって「再生資源のトレーサビリティ」を実施する効果は、リスクマネジメントのみに止まらず、「ごみ減量」「リサイクル」推進の最重点課題とも言える住民啓発としても強力なツールになり得る可能性が高いと考えますが、如何お考えかお聞かせを頂きたいと思います。

【環境部長の答え】「再生資源の適正管理について」お答えいたします。本市の資源回収事業につきましては、市民・行政・資源回収協同組合の協働事業として、古紙類、ビン・カン類、古布等の回収を行うとともに、本年4月からはペットボトルの資源集積場での収集及びプラスチック製容器包装の収集毎週化を実施しております。  
 まず、ペットボトルにつきましては、中間処理の後、再生事業者である帝人ファイバー鰍ノ引き渡されペットボトル原料樹脂として100%再商品化され、ペットボトル製造事業者へ売却されており、いわゆるボトルtoボトルとして全て国内処理されております。現在、ペットボトル製品の10%程度が再生ペットボトルであるとのことでございます。
 このペットボトルの中間処理につきましては、収集量の増に伴い自治体の財政的負担も年々増加しているのが現状です。このことから、指定法人ルートに頼らず、独自で売却処分を行っている自治体も増加傾向にあります。本市におきましても、現在の財政状況等を考慮したなかで、処理経費の縮減を図るべく100%国内処理及び安定的な受入ができる等の条件のもと、売り払い処分について検討を進めているところです。  
 次にプラスチック製容器包装につきましては、中間処理の後、再生事業者でありますJFE環境鰍ノ引き渡され、建築用型枠材として100%再商品化されております。  
 次に、資源の再処理の行方について積極的に市民に情報提供すべきとのことにつきましては、地域の皆様へのごみ分別の説明会やごみ体験教室などの場においてお話をさせていただくとともに、ごみニュース等でお知らせしておりますが、今後も、積極的に広報等によりPRを行っていき、市民の皆様のご理解とご協力を得ながらをごみの分別・再資源化の促進を図っていきたいと考えております。  

【要望】再生資源の適正管理についてでありますが、本市でもペットボトル収集量の増加に伴い、財政的負担の縮減を図るべく、売り払い処分についても検討中であるというご答弁もありましたが、何れにせよ、再生資源の処理の行方については的確に把握して頂きたいと思います。  
 また、これまでも、ごみニュース等でお知らせしてきたとご答弁されておりますが、これは、再生資源の適正処理について簡単に触れているものであります。  従って今後は、環境意識啓発という観点に立ち、再生資源の処理の行方を、より具体的にお知らせしていくことで、市民の意識啓発に繋がると思いますので、ぜひ工夫をされるよう要望いたします。


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