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平成16年6月定例会〈一般質問〉
  「電子町内会」について

【質問】 「電子町内会について」お伺いを致します。日本では古くから町内会が地域コミュニティーの中心でありました。自治体からの情報伝達はもちろんのこと、祭り、集会なども町内会単位で実施して地域住民の連携を深めてきましたが、近年は若年層の不参加による組織率の低下や高齢化という問題を抱え、一時に比べ活動も沈滞化してきております。  
 こうした中、インターネットを活用しITによって地域住民の交流を図り町内会の再生に役立てる試みが岡山市で行われています。  
 そこで、岡山市では、ITを活用した市民生活の向上と地域経済の活性化を目指し、「市民と企業があたかも水道の水のように、インターネットから情報が取り出せる」ことをコンセプトとした「岡山市地域情報水道構想」を1998年に策定し、「市民の理解と参加」なしには、電子自治体として有効な機能を果たすことができないと捉え、「市民参加型の電子自治体」の構築に生かすため、2001年より公民館で定期的に開催するIT講習会や、情報ボランティアと市民との人的交流などの活動拠点となる市民情報コーナーの整備などに取り組み、市民のIT活用能力を向上させてきましたが、新たな戦略として、全世帯の約90%が加入して組織率が高い町内会に着目し、地域コミュニティの活性化を目指して、「電子町内会」を2002年3月からスタートさせました。  
 この事業は、本市もモデル自治体として実証実験に参加した。総務省の「地域情報化モデル事業」の一環として実施されており、参加を希望する町内会に市が電子掲示板やスケジュール機能を持つ電子町内会システムとサーバーを貸与、各町内会が独自にウェブサイトを立ち上げ運用するというものであります。  
 そこで、サイト構成には大きく分けて2つの機能があり、1つ目は「岡山市・町内会長連携システム」という、岡山市と町内会長との情報伝達や、町内会長相互の意見交換、町内会からの情報発信等に利用するもので、2つ目が「電子町内会システム」という、インターネットを活用して町内会活動や地域からの情報発信を行なったり、電子回覧板、電子会議室等を活用して会員相互の情報交換や情報発信を行なうことでコミュニティの活性化を目指すものとなっております。
 既にスタートから2年が経過した今では、着実に成果を上げつつあり、今年2月時点での全町内会ホームページへのアクセス件数は2万1290件で、これは1町内あたり約760件の計算になり、大きな反響を呼んでいるようであります。実際に、約180世帯が参加している町内会長は「高齢者も気軽にアクセスできるようになり、ホームページへの書き込みがきっかけで、会員同士の付き合いが親密になった」と評価しており、電子掲示板への書き込みによるエピソードとしては、公園の桜の木に大量の毛虫が発生している書き込みを見た町内会衛生担当の人が自宅にある殺虫剤で迅速に駆除したケースや、町内にある保育園からの敬老お祝い会のお知らせに、お年寄りが参加を書き込み。後日、敬老会の様子がサイト上に写真付きで紹介されるなど、確実に交流の輪が広がってきているようであります。  
 そこで、お尋ねを致しますが、本市においてもIT講習会を始めとする市民の情報化に努めてこられた結果、岡山市同様、総務省の地域情報化モデル事業に取り上げられたことは、本市の取り組みが高く評価されたものだと思いますが、インターネットの普及率が高い本市の特徴を活用すれば、更にもう一歩踏みだし、新たな地域コミュニティーのあり方として、電子町内会という取り組みも実施してみる価値は充分にあると思いますが、ご見解をお聞かせ頂きたいと思います。

【市民自治部長の答え】「電子町内会について」お答え致します。本市のまちづくりの基本であります、すべての市民が協働してまちづくりを進めていく上で自治会・町内会は、地域コミュニティの中核として大変重要であると考えております。  
 自治会・町内会における地域住民の交流を活性化させるため、岡山市では、地域コミュニティの活性化策としていわゆる電子町内会の取り組みを開始しております。  
 本市におきましては、平成9年度から共生的自治を推進するため、インターネットを活用した市民電子会議室を開設し、いつでもどこからでもアクセスでき、市民同士の双方向のコミュニティの場を提供しており、現在活発な意見交換が行われております。  
 また、本年2月には、新たに地理情報システムを活用した「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」を開設し、市民が地図上に情報を載せ、相互に利用できるシステムを開発し、イベント情報、バリアフリー情報などを提供しているところです。今年度はより一層使いやすく、また、より多くの方に使っていただけるシステムとするため、改善などの取り組みを進めている状況にあります。 ご質問の電子町内会の取り組みにつきましては、地域コミュニティの活性化策の一つとして有効であると考えておりますが、本市といたしましては、まず市民の自主性を尊重しながら、市民電子会議室や「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」などの現行の仕組みをさらに推進していくなかで、市民、ボランティア、NPO等へ、より一層の周知や利用の働きかけを図りながら、自治会・町内会においても活用できるよう研究していきたいと考えております。  

【再質問】電子町内会についてでありますが、市民電子会議室やふじさわ電縁マップなどの現行の仕組みをさらに推進していく中で、自治会・町内会においても活用できるよう研究していきたいと言うことでしたが、確かに全国的に見ても電子町内会に取り組んでいる自治体例はまだまだ少ないようであります。  
 したがって、どのような活用が図れるか研究をするためには、本市の中でモデル地区を設定するなどして、試験的に運用することが必要ではないかと思いますが、再度、お考えをお聞かせ頂きたいと思います。
【市民自治部長の答え】市民電子会議室や「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」の活用による、モデル地区の取り組みについてお答え致します。  
 先程お答えさせていただきましたように、本市では、市民電子会議室や、「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」を活用し様々な市民が交流できる場を提供しているところであり、自治会・町内会の皆さんがこれらの場を活用し、交流の機会を図ることは、地域コミニティの活性化策としても、大変有効であると考えております。  
 今後における取り組みといたしましては、自治会・町内会の方々に市民電子会議室や、「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」にご参加いただくなかで、その活用策について投げかけをしていくことが電子町内会につながるものと考えておりますので、岡山市の事例も含め研究してまいりたいと考えております。


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