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平成14年12月定例会〈一般質問〉
  子どもたちの体力向上について

【質問】  我が国の体育・スポーツ振興については,今もご紹介したように、保健体育審議会の答申により、平成13年度から10年間の我が国のスポーツ振興方策となる「スポーツ振興基本計画」に基づいて,各種の施策が推進されてきたところであります。  
 しかし、社会環境や生活様式の変化などにより、運動の機会の減少や生活習慣の乱れが生じてくるなど、子どもの体力・運動能力は長期的に低下傾向にあることから、中央教育審議会は、文部科学大臣からの試問を受け、今年の9月30日に「子どもの体力向上のための総合的な方針について」答申を行いました。  
 そこで、答申では、まず、子どもの体力の現状と将来への影響について、子どもの体力・運動能力は,昭和60年ごろから現在まで低下傾向が続いており、体を思うとおりに動かす能力の低下や運動する子どもとしない子どもの二極化の傾向が指摘されていること、また、肥満傾向の子どもの割合が増加しており,高血圧や高脂血症など、将来の生活習慣病につながるおそれがある。として、体力の低下は,子どもが豊かな人間性や自ら学び自ら考える力といった「生きる力」を身に付ける上で悪影響を及ぼし,創造性,人間性豊かな人材の育成を妨げるなど,社会全体にとっても無視できない問題である。と指摘しています。  
 そして、子どもの体力低下の原因としては、保護者をはじめとした国民の意識の中で、子どもの外遊びやスポーツの重要性を軽視することにより、子どもに積極的に体を動かすことをさせなくなったことや、子どもを取り巻く環境として、生活が便利になるなど子どもの生活全体が、日常的に体を動かす機会が減少する方向に変化したこと、また、スポーツや外遊びに不可欠な要素である時間、空間、仲間が減少したことや、発達段階に応じた指導ができる指導者が少ないこと、などを指摘しています。  
 そこで、こうした体力低下の原因を踏まえ,子どもがより一層体を動かすとともに,適切な生活習慣を身に付けるために,具体的方策を総合的に行い、体力向上につなげていくために、幾つかの具体策を提言しておりますが、ここで、その何点かについて、本市のお考えをお聞きしていきたいと思います。
 まず1点目は、子どもの体力低下の問題や体力の重要性,外遊びやスポーツの重要性,良さや素晴らしさについての理解を促し、家庭、学校、地域社会において、生活習慣の改善も含めて子どもの体力の向上を目指したキャンペーンを展開し、その際、「体力向上キャンペーン月間」「子どもの体力向上ウィーク」などを集中的に実施し、キャンペーンの効果を高めることとしています。  
 2点目は、子どもが日常的に体を動かすためには,子どもが体を動かすことを楽しいと感じたり,体を動かすことが励みになるような動機付けが重要であることから、例えば,学校の休み時間や放課後,土曜日・日曜日や夏休みなどに,外遊びやスポーツなど子どもが体を動かして,一連の活動をしたときに,教員や保護者がスタンプを押すことで、それがたまっていくのが子どもの励みや楽しみとなると言った「(仮称)外遊び・スポーツスタンプカード」の作成や、子どもがスポーツを始めるきっかけとして、また、スポーツを続けていく動機付けとして、親子でスポーツをすることが
有効であると捉え、学校の授業参観の時間に親子でスポーツする「親子スポーツ参観日」を設けたり、地方公共団体やスポーツ施設においては、「親子スポーツの日(仮称)」の設定や親子で公共スポーツ施設を利用する場合の割引、親子でできるスポーツのプログラムの工夫などを指摘しています。  
 3点目は、地域において子どもが体を動かすための環境整備として、子どもが日常的に体を動かすために,子どもが集まって手軽にスポーツや外遊びができる「スポーツふれあい広場」を各地域で発掘し、特に,学校の運動場や体育館などの学校施設は,地域における子どもの最も身近な遊び場であり,スポーツ施設であることから、大いに活用することとし、その際、子どもがけがを恐れず,思い切って体を動かせるように学校等の運動場の芝生化が重要であると指摘をしています。  
 4点目は、学校の取組の充実として、運動部活動の充実については、子どもたちのニーズに適切に対応するために外部指導者の充実を図ることや、指導者不足から団体競技を中心として運動部活動の継続が困難な場合が増加して来ていることから、複数校合同運動部活動の必要性、また、子どもが興味・関心に応じて、多様なスポーツができるよう、複数の種目に取り組むことができる総合運動部の推進を図ることが重要であるとし、特に小学校の段階では,いろいろなスポーツを行って、筋力などバランスの取れた体の成長を促すとともに、自分にあったスポーツを見つけることができることからも意義が大きいとしています。そこで、お尋ね致しますが、これらの提言にたいし、本市ではどのようにお考えになるのか、ご見解をお聞かせ頂きたいと思います。

学校教育部長の答え】子どもたちの体力向上についてお答えします。  
 体力の低下傾向は、中央教育審議会の答申が指摘するように、生活環境の変化と関連しており、本市の児童生徒においても、日常的に運動をする子としない子の二極化の傾向が認められ、児童生徒の体力低下の一因となっているものと認識しております。 子どもたちの体力低下は様々な要因が複雑に絡んでいるものの体力を向上させる方策といたしましては、運動機会を充実することも大切であると考えております。  
 そこで、1点目の体力向上キャンペーンについてですが、現在各学校で行っております運動会や体育祭を中心とした一定期間をスポーツの楽しさや体力の重要性を体験させたり学ばせたりする期間とするよう検討して参りたいと考えております。
 2点目の、楽しく運動したり、運動を習慣化するための方策についてですが、現在各小・中学校では、日常的な運動習慣を身に付けさせたり運動の楽しさを味わわせたりするために休み時間や放課後、土・日などに外遊びやスポーツをするよう指導したり、集会活動や学校行事などにおいてスポーツ的活動を取り入れたりしております。  さらに、小学校では、授業参観日に親子が一緒に運動する機会を設けているところもありますので、今後はこれらの取り組みが広がるよう学校に働きかけてまいりたいと考えております。  
 また、公共施設等を利用しての、親子で楽しくスポーツができるための支援策として、市では、スポーツ振興財団の事業プログラムの中に積極的に組み入れていくことを考えております。既に、毎年5月に行っている「子どもスポーツ祭り」や、来年の2月実施予定の「ニュースポーツに楽しくチャレンジできるスポーツフェスティバル」では特に親子でのスポーツのふれあいができるよう計画をしております。  
 また、地区社会体育振興協議会や体育指導委員協議会の協力のもと、地域での親子のふれあいスポーツ事業などのさらなる展開を図ってまいります。
 3点目の地域において子どもが体を動かすための環境整備についてですが、現在、スポーツ課所管での「まちかどスポーツ広場」が市内21カ所ございまして、気軽に市民の方が楽しめるスポーツ遊具が設置されており、これらの広場の活用についてPRして参りたいと考えております。   
 また、学校の運動場の芝生化につきましては、先進市を調査したところ、導入目的としては環境教育の観点から芝生化を実施しており、結果的にご指摘のような効果が得られますが、反面メンテナンス費用や芝生の養生期間として使用できない期間等課題もあります。  
 本市といたしましては、年間を通して学校教育の体育の授業、少年野球、少年サッカーや開放事業に支障を来さないよう、グリーンサンドの運動場に改めるため計画的に事業を進めておりますが、今後とも運動場の芝生化につきましては、先進市を参考としながら研究してまいります。
 4点目に運動部活動についてですが、外部指導者の充実につきましては、生涯学習大学の学校支援ボランティアに運動部活動指導者養成コースを設け、外部指導者の充実を図っていきたいと考えております。  
 合同部活動については、今年の夏の市内大会でも合同チームで参加した競技もあり、今後も広がりを見せていくような状況です。合同部活動については、総合運動部の問題とともに、現在中学校体育連盟と行っております話し合いの中でも課題として取り上げておりまして、今後も引き続き検討して参りたいと考えております。 また、小学校段階で様々な運動やスポーツを体験させることの重要性についてですが、学習指導要領では、体力を高めるとともに生涯にわたり健康の保持増進に努める資質を培うよう、5年生以上の体育の指導内容に「体つくり運動」という領域を新設しました。これは、子どもたちが、自分や仲間の体の状態に気づき、調整しながら、仲間と交流して運動したり、体力を高めたりすることができる学習領域です。さらに、様々な運動に加え地域や学校の特色に合わせてニュースポーツを取り入れて指導することも可能となっておりますので、子どもたちは多様な運動を体験できるものと考えております。

【再質問】「子供たちの体力向上について」でありますが、1点目の「体力向上キャンペーン」については、運動会や体育祭を中心とした一定期間をスポーツの楽しさや体力の重要性を体験させたり学ばせたりする期間としていきたいというご答弁でありましたが、これはいささか後ろ向きなように感じます。元々運動会や体育祭の期間はおのずと体を動かす期間として普段よりは体力向上に役立っているわけですので、それでは今までと何も変わらないと言うことになります。お答えを好意的に解釈すれば、運動会や体育祭の期間で今まで以上に体力向上に努めていきたいと言うことなんだろうと思いますが、質問の中にもありましたが、「体力向上ウィーク」などの取組と併せて、もう少し前向きに検討をして頂きたいと思います。  
 2点目の「子どもが体を動かす為の動機付」としては、休み時間や放課後、土・日などに外遊びやスポーツをするよう指導をされているとの事でありましたが、先程の質問では、外遊びやスポーツなど子どもが体を動かしたときに、教員や保護者がスタンプを押すなどの「外遊び・スポーツスタンプカード」の作成についても指摘をさせて頂いたわけですが、私は、体を動かす為の動機付としてカードにスタンプを押すというのはなかなか面白いアイディアだなと思っておりまして、私も遠い昔、夏休みに朝のラジオ体操に参加するとスタンプがもらえることが励みになった思い出がありますが、当然、実施にあたっては教員や保護者など見守る人が居ることが前提になりますので、その辺の難しさは若干有ると思いますが、子供たちの体のことを考えればそんなことも言ってはいられないと思いますので、再度「外遊び・スポーツスタンプカード」の実施についてのお考えをお聞かせ頂きたいと思います。  
 3点目の「子どもが体を動かす為の環境整備」としては、運動場の芝生化について、メンテナンス費用や養生期間の問題などから、グリーンサンドの運動場に改めるための計画を進めているが、今後は先進市を参考に研究していきたいと言うことでしたので、ここで幾つか先進市の考え方をご紹介しておきたいと思います。  
 まず、大和市では、教育委員会の取組として上和田小学校の校庭全面の芝生化に今年の4月から取り組んでおり、将来的には市内の小学校に広げていく考えを持っています。  
 また、横浜市教育委員会では、本年、実験的に旭区の小学校で校庭の芝生化に取り組んでおり、実験結果をもとに他の学校にも広げていきたいようであります。このように県内の近隣市でも取り組み始めているなど、全国的には校庭の芝生化は大きな流れになってきていると思います。確かに、費用の問題や管理面の問題など課題があることも事実ですが、それ以上に環境教育や体力向上などに計り知れない効果をもたらし、まさに生きた教材としての価値は大きなものがあると思いますし、費用面としては、国の「エコスクール事業」の一環として助成も行われていると聞いておりますので、研究とは言わずに是非前向きに検討をして頂きたいと思います。
 4点目の「運動部活動」についてでありますが、外部指導者の充実については、生涯学習大学の学校支援ボランティア制度を活用していきたいとのことですが、この辺の基本的なお考えについては過去にもお聞きしておりますので、具体的にはいつ頃から受け入れていくお考えなのか、また、各学校は積極的に受け入れていく体制が取られているのかと言う点について、再度お考えをお聞かせを頂きたいと思います。

学校教育部長の答え】「外遊び・スポーツスタンプカード」についてお答えいたします。子どもの励みになるようにということでこのようなカードの作成が提言されておりますが、議員お話の「外遊び・スポーツスタンプカード」の作成、導入につきましては、学校、あるいは、学年によってカードも有効である場合もありますが、行き過ぎますとかえって運動する楽しさを削ぐことも想定できることから全市一斉に実施するようなことは現状では難しいと考えております。
 従いまして、生涯に渡ってスポーツに親しみ自己の健康の保持増進や体力の向上に向けて子ども自らが気づき、実践していく方策といたしまして、学校教育においては先ほど述べました取り組みを充実させて参りたいと考えておりますのでご理解いただきたいと思います。なお、その際各学校ではお話の「外遊び、スポーツスタンプカード」も含め様々な方法が工夫されてくると考えています。
 次に4点目の運動部活動外部指導者の充実について、生涯学習大学の学校支援ボランティアの具体的な導入時期と学校の受け入れ体制ということですが、今年度については、2月から3月にかけて第1期生の講座が行われます。したがって、来年度から各学校の要望に基づき、この講座の受講者を外部指導者として積極的に受け入れていきたいと考えております。 また、各学校の受け入れ体制ということですが、現在、中体連との定期的な話し合いを持っておりますが、各学校ともに大きな期待を寄せているところでございます。



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