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平成13年12月定例会〈一般質問〉
  「心のバリアフリー」について

【質問】バリアフリー社会の実現には、建物や道路の整備などの物理的なバリアの除去は勿論のことですが、社会を構成する私たち一人ひとりの意識の中にあるバリアを除去することが最も重要であると考えます。  
 しかし、段差などの物理的なバリアの解消は進みつつあるものの、障害者や高齢者の社会参加を阻んでいる制度的、社会的な障壁への対応はやや遅れており、中でも厄介なのが人間の意識や態度といった心のバリアであります。例えば、大型店や公共施設などの車いす使用者専用駐車スペースは、健常者のマイカーで塞がれていることが多く、まだまだ私たちの心の中に障害者と共生しようという思いが浸透されては居らず、それだけに、心のバリアフリーを定着させることは容易ではないと思いますが、この事なくして物理的、制度的なバリアフリーは本物にならない事も事実であります。  
 そこで、家庭や地域、職場などにおいて私たち一人ひとりがそれぞれの立場をお互いに理解し合い、やさしい心、思いやりのある心を持って、共に力を合わせてバリアフリー社会に向けた取組に参加し、協力していくことが重要になってくるわけであり、その為にはまず行政が率先して啓発を進める必要があると考えますが、本市における心のバリアフリーに対する取組としては、ふれあい運動会やふれあいステ−ジ等により障害者とのふれあいの機会を設ける事、また、社会全体の中に啓発するものとしては、11月25日号「広報ふじさわ」に12月9日の「障害者の日」を向かえるにあたり、心のバリアフリーに関する記事の掲載がされるなど、色々と取り組まれておりますが、現状に於いては、お年寄りや障害のある人々に対する正しい理解と認識が広がってきている状況とは言えないと思います。また、本市の「心のバリアフリー」に関する取組の基本的支柱である「藤沢市障害者福祉長期行動計画」には、第4章「社会参加の促進」のなかで、「障害のある人をとりまく社会環境には、物理的な障壁だけでなく、意識上の障壁があります。社会参加の促進には、この障壁を取り除くことも重要な要素となります。障害についての正しい知識を広め、認識と理解を深めていく為に、福祉教育をはじめ、様々な広報・啓発活動に取り組み、地域の人達との交流の中で、ともに支え合う環境を創出していかなければなりません」と謳われておりますが、特に障害についての正しい知識を広め、認識と理解を深めていく為の広報・啓発活動については、今一度庁内で再確認し会い、行政全体が統一した認識のもと一層の推進を図るべきではないかと思いますが、ご見解をお聞かせ頂きたいと思います。

【大谷福祉健康部長の答え】
心のバリアについては、議員ご指摘のように人の気持ち、態度と言った目に見えない難しい問題と承知しております。人と人が接するとき、同じ行動であっても、人によって受け止め方が異なる事があります。親切に接したつもりが相手の感情を害したり、普通に接したつもりが不親切だと思われたり、心のバリアに一律の基準は無いように思いますし、相手とのコミュニケーションの不足、相手への理解不足が心にバリアを被せる結果となるものと思います。  
 さて、藤沢市の心のバリアフリーについての取り組みについて申し上げます。まずは、就学前の障害児の対策でありますが、障害のある児童を保育園や幼稚園に通園させ健常児童と一緒に保育する事業を行っております。障害を持つ園児と、健常の園児とが同じ環境で生活する事で、自然と相手を理解し、受け入れることが期待されます。 また、小・中学校の教育課程の総合的学習のなかでは、障害者には限定されませんが、福祉についての単元があり、小学校の児童は、アイマスクをしての歩行や車椅子を利用した福祉体験をしたり、中学校の生徒は施設へ行ってのボランティアがカリキュラムに組み込まれております。また、職場においては、平成8年度から新採用職員を対象とした福祉体験研修を行うなど、障害者への理解を深める研修を職員研修として位置づけております。  
 こうした、一連の学習から芽生えた福祉の目が、家庭に、職場に連鎖することで、更には継続的に将来に続くことで、短兵急には行かないとしても、社会全体がバリアリーにつながるものと考えています。  
 また、広報・啓発活動については、今後とも機会を捉え、「広報ふじさわ」等によりまして、市民の皆さんに障害や心のバリアフリー等についてお知らせすると共に、今後策定してまいります地域福祉計画におきましても、思いやりの心の醸成等に配慮をしてまいりたいと考えています。

【要望】 「心のバリアフリーについて」でありますが、かく言う私自身も、実際に障害者の方を目の前にして何をしてあげればいいのか、なんて声をかけてあげればいいのか、解らないと言うのが本音でありまして、多くの市民の方も同じ思いだと思いますが、今後検討される地域福祉計画の中で、心のバリアフリーに向けた全市民的な啓発活動について、ご検討頂けるとの前向きな御答弁をいただきましたので、是非よろしくお願いを致します。  

                  

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