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平成13年12月定例会〈一般質問〉
  「交通バリアフリー法に基づく整備」について

【質問】 お年寄りや障害者が交通機関をより快適に利用できるよう、鉄道などの旅客施設の改善、バリアフリー車両の計画的導入義務化、また、駅やバス停周辺のバリアフリー化など、移動の円滑化を促進する「交通バリアフリー法」が2000年11月15日に施行されたことを受け、本市に於いても従来のバリアフリー事業と平行して、法に基づいた形での交通バリアフリー化にむけ検討を進めていくことが、平成13年度予算の中で確認がされ、この12月10日に発行された広報ふじさわにも、その後の市の取組について大きく紹介をされておりますが、今回は、交通バリアフリー法に基づく重点生備地区の基本構想の策定にむけた検討状況について何点かお尋ねをしていきたいと思います。
 まず、本市の場合、藤沢駅周辺並びに湘南台駅周辺地区を当面の重点整備地区と想定し、市全体の法に基づく基本的な方針を検討する「藤沢市交通バリアフリー化検討委員会」と、藤沢駅周辺地区を重点整備地区とした場合の基本構想の素案を作成し、検討委員会に報告する「藤沢駅周辺地区基本構想検討部会」そして、交通バリアフリー化における庁内の横断的なプロジェクトチームとして「庁内研究会」 の3つの組織で検討が進められていると聞いておりますが、そこでまず、法に基づく基本構想の策定にむけた今後のスケジュールはどのようになるのか、また、基本構想の策定に対する全国的な動向はどのような状況なのかお聞かせを頂きたいと思います。
  そして今後、重点整備地区が正式に設定されていく中で、どのような点について検討が進められていくのか、また、藤沢市におけるバリアフリー化への基本方針として、整備対象地区として設定されない地域については、どのように対応していくお考えなのかお聞かせを頂きたいと思います。  
  また「藤沢市交通バリアフリー化検討委員会」と「藤沢駅周辺地区基本構想検討部会」合同による現地検討会が11月1日に行われ、藤沢駅周辺地区交通バリアに係わる問題点や課題を点検されたと聞いておりますが、これには、鉄道・バス事業者、公安委員会、そして障害者や高齢者など市民の方も参加されたようでありますが、具体的にどのような課題或いは意見が出されているのか、また、庁内の横断的なプロジェクトチームとして「庁内研究会」も設置されている中、検討委員会及び検討部会には、バリアフリー化へのノウハウを持った専門家の方も入っておられますので、本市のバリアフリー化を進めていく上で、行政に対する課題或いは意見などもあったと思いますので、併せてお聞かせを頂きたいと思います。

杉本土木部長の答え】1点目の今後のスケジュールと全国的な情勢について、現在、交通のバリアフリー化に関する全市的な基本方針並びに、交通バリアフリー法に基づく重点整備地区の選定及びその整備基本構想を検討中であり、今年度中には基本構想が策定される予定です。  
 そして来年度におきましては、鉄道会社などとの法定協議を行い、重点整備地区の基本構想を確定させ、それぞれの特定事業計画の策定を行っていくことになります。本市においては道路施設等のバリアフリー化事業が法に基づく主な特定事業となります。またこの間、広報やホームページにより市民の皆様のご意見も頂き、計画に反映させていきたいとも考えております。  
 次に全国的な情勢ですが、国土交通省のホームページによりますと、すでに基本構想を策定した市町村は、2市1町で、指定された重点整備地区は5地区となっております。また、本市と同様に協議会等を設置して基本構想の作成に着手しているのは、31市町村です。県下では本市と相模原市及び秦野市が基本構想の策定を行っているところです。  
 2点目の重点整備地区の検討内容についてですが、現在公共施設の状況や地域特性、さらには現地点検などによりまして現況把握を行ったうえで、基本構想の内容である、重点整備地区の範囲や特定経路の設定、そして駅及び駅前広場等をどのようにバリアフリー化するかという検討が必要となります。  
 次に、重点整備地区以外の対応についてでございますが、従来からすすめておりますバリアフリー化事業を引き続きすすめる方針でございます。しかしながら全ての地区をバリアフリー化するには長い時間と莫大な事業費が必要となりますので、緊急性や効果など総合的に勘案した上で、総合計画に基づき事業展開を図ってまいりたいと考えています。  
 3点目の検討委員会や現地点検会における課題やご意見の内容についてお答え申します。藤沢駅周辺地区におきましては交通安全総点検として過去2回、そして今回は11月1日に現地点検会を実施し、12月2日には補足的な追加点検活動を行いました。このなかで、障害をお持ちの方々から例えば道路構造上の問題はもとより、点字ブロックの上に自転車を置くなどモラルの問題も御指摘頂くとともに、「障害者にとっては、近くにいる人々の協力や親切が、一番のバリアフリーである。」といったご意見もいただいております。このように、道幅や段差などのハード面のバリアフリーの問題のみならず、健常者だけでは気づかない心のバリアフリーの重要性について、交通事業者を始めとする参加者が意識共有できたのではないかと感じております。  
 4点目の行政に対するご意見の紹介をということですが、当該検討委員会の委員長をお願いしております都立大の秋山教授からは「行政職員全体が、バリアフリーや市民参加の意識をもつことが重要である」とご指導をいただいています。 こうしたことから、検討委員会においては、道路整備などハード面を担当する建設部門のみならず、企画、福祉健康、学校教育の各部長が委員として参加するとともに、関係各課の担当職員によります庁内横断的な研究会も発足し、現地点検会への参加や、関係会議にも同席するなかで、バリアフリーに関する職員の意識向上を高めております。  
 今後もさらに横断的な連携をとりながら、ソフト、ハードにまたがる総合的かつ具体的なバリアフリー化の検討・研究を進めてまいりたいと考えております。  

【再質問】 今後のスケジュールとしては、今年度中に基本構想が策定され、それを受けて来年度に特定事業計画の策定がされると言うことですが、特にバス事業者の事業計画では、藤沢駅発着のバス路線全てが対象となるため、ノンステップバスの導入に併せて、市内にある各バス停の再整備も必要になってくる事になりますが、各事業者の細かなバリアフリー計画の中身については、またその時に色々とお聞きしていきたいと思いますが、先程お知らせ頂いたように、基本構想を既に策定した市町村は全国で2市1町で、基本構想の作成に着手したのも31市町村と、全国的にはまだまだ模索の状態である中、本市が先進的にかつ積極的に取り組まれていることには大いに評価すべきであると思っております。  
 さて、先程、重点整備地区の検討内容について、現在公共施設の状況や地域特性の現況把握を行っている点、また、重点整備地区以外についても引き続きバリアフリー化の事業を進めて行かれる点が確認されたわけでありますが、このような調査検討が進められた中で、藤沢市のバリアフリー化の状況についてもかなりの情報が集約されていくのではないかと思いますが、このような情報を一つの地図に表して、障害者や高齢者の社会参加に役立てようとする動きとして、市民電子会議室の中で、藤沢市のバリアフリーマップを作成しようとする方達が色々と努力されているようですが、どうも思うように進んでいないようであります。そこで、行政として、集約した情報を元に、このような市民の方達と共にバリアフリーマップを作成していくようなお考えはあるのかお聞かせ頂きたいと思います。  
 次に、現地検討会を実施した中で、様々な障害をお持ちの方と共に交通事業者や多くの市民がハード面のバリアフリーだけでなく心のバリアフリーの重要性についても意識を共有できた点などについて御答弁頂きましたが、これまでも過去に湘南台駅周辺のバリアフリー点検を始め交通安全総点検などが行われてきておりますが、今回の経験を生かして、今後、重点整備地区以外の地域に於いても今回と同様な現地点検会を進めていくお考えはあるのか、お聞かせ頂きたいと思います。  
 それから、行政に対するご意見として、検討委員会の委員長である都立大の秋山教授からの「行政職員全体が、バリアフリーや市民参加の意識を持つことが重要である」と指摘いただいた点について紹介がありましたが、都立大の秋山教授と言えば、バスや鉄道などの交通機関を使いたくても使えない障害者や高齢者が、ドア・ツー・ドアで移動できる公共交通として欧米各国で普及が進んでいるスペシャル・トランスポート・サービスの研究において、我が国を代表するお一人だと聞いておりますが、交通バリアフリー法が国会で成立する際にも衆・参両院の付帯決議としてスペシャル・トランスポート・サービスの導入を求めておりますが、今回本市が、交通バリアフリー法の基づく基本的な方針を検討する中で、秋山教授からスペシャル・トランスポート・サービスについて、何らかのアドバイスなり御提言はいただいたのか、若しくは、これからアドバイスを受けながら研究をしていこうとお考えなのか、お尋ねを致します。

杉本土木部長の答え】バリアフリーマップの作成について、行政として市民と共に作成を行っていく考え方についての件ですが、使用目的や掲載内容等の件もあり私どもとしましては、現時点においては市民と共に作成という考えには至っておりません。
 しかしながら、現在交通バリアフリー法に基づき基本構想の策定を行っており、その中で2回ほど藤沢駅周辺について現地点検会を行い、また昨年度は北口、本年度においても南口において交通安全総点検も実施しておるところでございます。そういう意味合いにおいては、その点検において得られた情報等について提供を行うことについてはやぶさかでは無いと考えておりますので宜しくお願いいたします。
 重点整備地区以外の地域においても今回の経験を生かして、同様な現地点検会を進めていく考え方は、とのご質問ですが、現在進めております藤沢駅周辺地区及び湘南台駅周辺地区のバリアフリー化の進捗状況等を勘案しながら、新たな基本構想の策定を行う中で、今回の検討委員会等の経験を踏まえて現地点検会を行ってまいりたいと考えています。    
 次にスペシャル・トランスポート・サービスいわゆるSTSの件についてですが、 このSTSは、移動制約者のための特別の交通サービ スと云うことであり、どちらかといいますとソフトの面という意味合いが強いかと考えております。 今回の藤沢市交通バリアフリー検討委員会での基本構想の策定はどちらかといいますと、施設整備いわゆるハード面での検討を進めているところであり、ご質問にありますSTSの件につきましては、現時点では市側からはアドバイスを求めておりません。また秋山教授からもご提言は頂いておりません。 私どもとしましては、ハード面のみならず、ソフトの面での対応も当然として大事なことと認識しておりますが、しかしながら実施に当たりましてはまだ検討事項や課題等もありますので、国や県などの動向を見守りながら、今後の研究課題として捉えさせていただきたいと考えておりますので宜しくお願いいたします。

【要望】 交通バリアフリー法に関連して、スペシャル・トランスポート・サービスについて只今、土木部長から、どちらかと言うとソフト面という意味合いが強いものの、国や県の動向を見守りながら今後の研究課題として捉えていきたいと御答弁がありましたが、本来この取組は、どちらかというと計画建築部と福祉健康部が一体となって考えていく問題なのかなと思っておりますので、また別の機会にお聞きをしていきたいと思いますが、ただ、今回の交通バリアフリー法に基づく検討にあたり、せっかく横断的なプロジェクトとして庁内研究会もあるわけですから、色々な角度から研究をする意味に於いても、藤沢市におけるスペシャル・トランスポート・サービスの可能性について、一度秋山教授のご意見を聞いてみても良いのではないかと思いますので、ご検討をよろしくお願いを致します。

                  

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