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平成13年9月定例会〈一般質問〉
  「いじめ」「不登校」「校内暴力」の実態について

【質問】文部科学省が行った「諸問題の現状についての調査」によると、まず「いじめ」ついては、全国的には平成7年をピークに5年間連続で減少しているものの、本市の場合、小・中合わせて平成10年が32件、平成11年が49件、平成12年が62件と増加に歯止めがかからない状態となっており、特に中学生の発生件数が増加してきておりますが、この点について、どのように受け止めておられるのかお聞かせを頂きたいと思います。  
 また、小・中学校を年間30日以上長期欠席した児童生徒で、その理由を「不登校」とする児童生徒は、全体の6割を占めており、その数は全国平均で平成11年より3.1%増え、毎年過去最多を更新している中で、本市では、平成11年342人であったのに対し、平成12年は338人と、若干ではありますがここ数年減少してきております。しかし、中学生の場合を見ると、全国平均では38人に1人の割合、本市の場合も約35人に1人の割合で、ほぼ1学級に1人が不登校であった事になります。また、小学生の場合も、毎年60人前後と人数的には中学生より少ないものの、ここ数年横ばいの状態が続いておりますが、不登校のきっかけとなった理由は、いじめや教師に対する不信という学校側の要因と共に、父親への反感など、親子関係という家庭側の要因というケースが多かったものの、学校での集団生活そのものにストレスを感じる子供も少なくないようでありますが、本市ではこのような実態をどのように捉え、対応されているのか、お聞かせを頂きたいと思います。  
 また、「校内暴力」については、県内小中学校で平成12年に起きた件数が4496件であったのに対し、本市では9件と、ここ数年の調査結果を見ても極めて少ない状況が続いているようで、明るい材料であると思いますが、どのような取組をされてきたのかお聞かせ頂きたいと思います。

【小野学校教育部長の答え】いじめ、不登校、校内暴力についての質問にお答えします。
 1点目の「いじめ」が増加傾向にあるというご質問ですが、中学校の「心の教室相談員」や「いじめなんでも相談ふじさわ」の訪問相談が定着し、特に「いじめなんでも相談ふじさわ」は、小・中学校ともに、訪問回数、相談回数が年々増加しております。こうした中で、これまでつかみきれなかった問題が、顕在化してきたと考えられます。今年度からスクールカウンセラーも2校に配置されており、今後も児童・生徒の小さなつぶやきにも対応し、悩みの解決に助力できるよう学校にも指導し、体制を整えていきたいと考えております。
 次に2点目の不登校についてお答えします。  不登校児童生徒の増加傾向につきましては、教育現場 が取り組むべき重要な教育課題の一つであると受け止め ております。不登校は、社会的状況、家庭的状況、学校生活、本人の問題等、様々な要因が複雑に絡み合って表出することが多く、
・社会の変化とともにこうした背景がますます複雑化していく状況があること。
・不登校の要因を特定したり、それを短期間に解消したりすることが容易ではないこと。 などが不登校の増加傾向につながっているものと考えら れます。
 しかしながら、不登校となる直接的なきっかけが、学 校生活の中に見られることも少なくないことから、不登 校は特別な子供にのみ起こるものではなく、きっかけが あればどの子どもにも起こりうるものとしてとらえた上 で、早期に発見し指導解決を図るなど、不登校を起こさ ないための対策を図るよう、生徒指導担当者会などを通 じて、学校に一層の努力を働きかけています。 また、不登校状況にある児童生徒及びその保護者に対 しては、慎重かつきめ細かな指導・援助ができますよう 藤沢市相談指導教室や、いじめなんでも相談ふじさわ訪 問相談員の有効な活用を図っております。
 3点目の「校内暴力」については、生活指導の基本で ある児童・生徒理解に努めるとともに、日常の諸活動を 通して、信頼関係の構築に努めるよう指導してきており ます。また、校長や生徒指導担当を中心に校内の指導体制を固め、学校が一丸となった指導体制の確立が背景にあると考えております。 今後も未然防止に向け、児童・生徒指導の充実に努めてまいりたいと思います。

【再質問】「いじめ」については、やはり相談回数が年々増加している中で、より専門性の高いスクールカウンセラーのカウンセリングが必要となってくると思いますが、今後のスクールカウンセラーの増員について、どのようにお考えなのか、また、現在「心の教室相談員」と「スクールカウンセラー」との連携はどのように図られているのか、お聞かせを頂きたいと思います。
 また、不登校の生徒への支援については、様々な角度から検討していくことが求められていると思いますが、(社)日本青少年育成協会というところでは、元不登校の経験を持ち、不登校を克服したメンバーで構成されている“相談ボランティア”が、今不登校で悩んでいる子どもたちの相談に乗る中で、大変効果を上げていると聞いておりますが、本市でも、この相談ボランティアを活用してみてはと思いますが、お考えをお聞かせ頂きたいと思います。

【小野学校教育部長の答え】現在、配置されているスクールカウンセラーは、神奈川県教育委員会が雇用して報酬を負担し、要請を受けて、人数の枠内で各市町村教育委員会に派遣するという制度です。教育委員会としましては、湘南三浦教育事務所を通して、次年度さらに本市にスクールカウンセラーを増員してほしいと希望を伝えております。
 また、心の教室相談員との連携についてですが、 スクールカウンセラーは、県の「スクールカウンセラー活用事業実施要綱」で、職務内容が規定されておりますが、この中に、「児童・生徒のカウンセリング等に関する情報収集・提供」という項目があります。配置校を離れての出張に回数の制限規定があるものの、心の教室相談員の研修会の講師をするなど、情報提供という形で可能な連携の方法を検討していきたいと考えております。  
 日本青少年育成協会の相談ボランティアは、不登校を経験し、克服した若者が、カウンセラーとともに、現在不登校に悩む子どもたちのために、全国各地で座談会や進路相談会を行っています。  しかしながら、相談内容が大変デリケートなものであることなどから、今のところは、日本青少年育成協会が主催する相談会の形でしか、対応しておりません。今後、活動内容の広がりとともに検討し、活用していきたいと考えております。

                          

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