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平成11年6月定例会〈一般質問〉
  「障害者に対するスポーツ施設の整備・運用について」

【質問】障害者スポーツの振興は、国際障害者年がきっかけとなり、急速に進展してきたことは皆様御承知のとおりです。特に、昨年開催された長野パラリンピックでは、私たちが到底及びもつかない運動能力を持った世界のアスリートたちの活躍を見たときの驚きは衝撃的でもありました。また、地元神奈川県においても、かながわ・ゆめ国体に引き続き行われた全国身体障害者スポーツ大会「かながわ・ゆめ大会」においても、はつらつとした姿にさわやかな感動を多くの人たちに与えました。
  こうした背景を考えたとき、今まさに障害者の人たちのスポーツへの思いは、一つの壁を突き破り、社会の通念をも揺さぶり始めているといっても過言ではありません。そうした中、藤沢市におきましても、精神薄弱者を含め約7,700人の身体障害者の方がおられるわけでありますが、この方たちの中にも、体を動かしたい、スポーツをしたいと考えている人は大勢いらっしゃることだと思います。  
  そこで、当市におけるスポーツ施設の受け入れ体制でありますが、確かに近年の流れの中でバリアフリーの考え方も浸透し施設の設備も充実してきました。ところが、市内のどこの施設に行きましても、受付に身障者の方に対する施設利用の案内が明記されておりません。つまり、現状では、その都度受付でやりとりをするといった方法になっております。せっかく設備を整えて、障害者の方たちがいつ来てもいいように体制をとっているわけですから、受付に一般の人たちと同様に障害者の人たちへの施設利用案内を明記していただければと思いますが、いかがお考えでしょうか。  
  また、ここに昨年5月にオープンしたばかりの八部公園の利用パンフレットがあります。ここは市内で最新の設備を備えたプールを持ち合わせた運動公園でありますが、このパンフレットを含め、市内スポーツ施設のパンフレットのどこにも身障者の方への利用案内が明記されておりません。利用案内パンフレットは、市民に広く利用を呼びかける大事な広宣物だと思いますが、施設受付案内同様、身障者利用に対する案内を明記すべきだと思いますが、あわせてお尋ねをいたします。
  さらに、この八部公園の駐車場のことでありますが、身障者専用の駐車スペースが、施設の一番近いところに4台確保されてはいますが、ほかのスペースがあいているにもかかわらず、一般の車両が駐車していることがあり、いざ身障者の方が駐車したくても、とめられない場合があります。これはモラルの問題でもありますが、施設管理の面から配慮できないものか、この点についてもお伺いをいたします。  
  次に、実際に身障者の方が施設を利用する際、一番利用度が高いと思われるプールの利用についてでありますが、先ほど紹介した八部公園の室内プールは身障者の方が車いすのままプールの中まで入っていけるというように大変すばらしい設備を数多く備えている施設ですが、実際にプールの中で一般の方とすべての身障者の方が同じように動けるかといいますと難しいものがあります。そこで、専用レーンを設けたり、身障者奨励日などを設けて利用しやすくするといった運用面での配慮をすることによって、さらに身障者スポーツ振興の弾みをつけることにつながると思いますが、いかがお考えでしょうか。この件についてもお伺いいたします。

【市の答え】 1点目の、身障者がスポーツ施設を利用する場合に利用方法や手続関係の表示がないということでございますが、市内のスポーツ施設の市民利用に当たりましては、団体利用・個人利用とも基本的には健常者・身障者を分け隔てなく多くの方々に利用されています。各施設とも機能的には若干の差はございますが、御質問の身障者利用の案内については十分でない点もございます。今後は各施設で共通に表示することが必要と考えられますので、利用案内板等を作成し掲示していきたいと考えております。また、施設案内パンフレット等にも同様の工夫をしてまいりたいと考えております。  
  2点目の、八部公園の身障者駐車場ですが、公園の一般駐車場に4台、別にプール入り口スロープわきに2台分のスペースを確保しておりますが、今後、駐車場の管理をさらに徹底するとともに、利用者のマナーの改善にも努め、身障者が安心して施設利用ができ、御不便をかけることのないように取り組んでまいりますので御理解を賜りたいと思います。  
  次に、3点目の、施設の運用面での御質問でございますが、本市のスポーツ施設は障害者の利用も考慮した施設機能を有しまして、市民が日常生活の中で気軽にいつでも利用できる生涯スポーツの場として位置づけております。障害者のプール利用に当たりましては、スポーツ活動を通じて健康づくりや社会参加を図るための障害者専用施設とはなってございませんが、身障者が来場されますと受付係員と監視員との連携により、更衣から入水まで必要に応じて手助けしているのが現状でございます。  
  御指摘の専用レーンの設置や身障者奨励日等の設定につきましては、さまざまな障害をお持ちの方々や運動能力・年齢にも相当の開きがあるとともに施設を利用される方々の目的意識も違う中で難しい点もございますが、今後、障害者の方々の意見等をお聞きしながら十分研究、また検討してまいりたいと思います。

【要望】 身障者に対するスポーツ施設の設備と運用につきましては前向きな御答弁をいただきありがとうございました。ただ、プールでの専用レーンや奨励日等については今後障害者の意見等を聞いて十分研究し検討されていくとのことでありますが、その際、ぜひともプール以外の施設、トレーニング施設ですとかテニスコートなどいろいろございますので、こういったものについても身障者の方の意見が反映されるよう御検討をお願いしたいと思います。

                            

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