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平成11年6月定例会〈一般質問〉
  「中学校給食の実施について」

【質問】学校給食はこれまでの経緯の中で、現在は小学校の給食調理室単独校化を最優先に推進されていることは理解しておりますが、この計画はいつごろ達成できる予定なのか、その見通しについてお聞きしておきたいと思います。  
  そして、中学校給食が廃止になった経緯については、昭和54年に設けられた「中学校給食検討委員会」で討議した結果、「今後の課外活動を含めた、教育環境の整備充実と教育内容の充実に向けた施設のなお一層の強化を図ることで、中学校給食は中止する」との答申があったと聞いております。当時の給食事情や教育施設環境からかんがみて、このような決定をみたのはやむを得ないことかもしれません。しかしながら20年が経過した今現在、給食内容の充実を初め教育施設の環境整備は大変に進み、社会状況の変化により女性の社会進出が当たり前の時代になった今、中学校給食に対する保護者からの期待は増すばかりだと思います。果たして今のままでよいのか、保護者の方たちはどのように考えておられるのか、いま一度見直してみる必要があるのではないでしょうか。
  そのような意味からも、再度「中学校給食検討委員会」を設置して、保護者からの意見や、現在実施されている他市の中学校給食の状況などを検討していくことは必要性があると思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねをいたします。

【市の答え】本市では昭和54年より、温かい給食、きめ細やかな栄養指導、児童とのふれあいが持てる給食、さらにはO−157対策を初めとする衛生管理にもすぐれていると言われる単独校化に取り組んできております。この結果、現在までに小学校35校、養護学校1校の、計36校中、校舎改築中の六会小学校を含め32校が単独校化されております。したがいまして、まだ単独校化されていない小学校は善行小、大庭小、滝の沢小、駒寄小の4校となっておりますが、これらの4校につきましては、西部学校給食合同調理場からの配送により対応しております。今後、残された4校の単独校化につきましては、西暦2001年を初年度とする次期の総合計画の中で具体化し、極力早期に実現し得るよう最大努力してまいります。  
  次に、中学校給食についてですが、教育委員会といたしましても、これまで学級懇談会等で保護者の方々からさまざまな御要望、御意見等を承っております。また中学校給食を実施している市等においては、中学生では個人差が大きく、残食も多い等の問題も聞き及んでおります。こうした問題に対応するため千葉県松戸市等では余裕教室を活用して全校生徒が食事可能な施設を設け、複数献立や弁当持参などの選択制による手法で実施していることも承知しておりますが、本市の現状ではこうした施設整備は物理的にも極めて困難な状況でございます。昨今の大変厳しい財政状況の中、前段で申し上げました小学校の単独校化事業だけでも多大な財源を必要とするわけでございます。教育委員会といたしましては、これらを最優先とし、その実現に鋭意努力してまいるつもりでございまして、御指摘の中学校給食検討委員会の設置につきましては考えておりませんが、将来の検討課題とさせていただきます。

【要望】
中学校給食についてでありますが、検討委員会の設置は現在お考えはないということですが、私は保護者との意見交換の場を設けるという面からこの質問をさせていただいたわけでありますが、現在、完全給食としての実施がされていない、中学生の保護者とは行き違いのないよう、意見の交換をこれからも積極的に行っていただけるようお願いをいたします。

【再質問】中学校給食について以前、「社会の変化に伴い家庭あり方も変容し、あわせて飽食の時代の中で、食生活の乱れが指摘されている中で、成長期の児童生徒への食教育の大切さも問われている。」との御答弁がありましたが、それでは、保護者と協力して、どのような食教育をされてきたのか、特に中学生に対してはどのような食教育がなされているのかについてお尋ねします。
【市の答え】近年、子どもたちの食をめぐって生活習慣病とか朝食を抜いたために起こる体調の乱れとか、間食への弊害等々が大きく問題視されております。こうした状況の中で21世紀を生き抜いていかなければならない子どもたちが、生涯にわたって健康な生活を営むために、何を最も大事としていかなければならないのか。その中で、最も源となる食についての考え方が今大きく問われようとしております。本市におきましては、学校給食を通しまして望ましい食事のあり方、健康保持増進のためにどういうように食事をとったらいいのかという食事のとり方、食生活を通じて健康ということについての意識の高まり、あるいは食文化への理解を深める、こういうことなどを目標に食教育が今行われております。
  現在、そういうことを踏まえまして、給食には地場産の野菜等を取り入れたり、あるいは農作物の収穫等を農家の人たちと一緒にやらせていただいたりして、本当に学校に対しての私どもがいつも言っております体験学習というものができているということもそのとおりでございます。そしてまた、農家の方々との心の交流というものも生まれてきました。  
  また、中学校におきましては、教科の中で食についての学習を深めております。技術家庭の食物の分野では、食生活と健康のかかわり、あるいは健康な生活を送るための栄養など、それから保健体育では栄養素のバランスあるいは食事のバランスなどを学習して、自分たちが本当に健康というものはどう考えるのかということを真剣に取り組んでおります。また、教科以外では保健だよりというものを出して、生徒あるいは保護者が本当に栄養あるいは食物に関しての関心を高めるという意味で情報提供等も行っております。殊に新入生で入ってきた子どもたちの保護者会の一番最初のときに、朝食をとることの大事さ、当たり前のことなのですが、そのことにつきましては本当に十分に話し合いをし、ほとんどの学校が御指導をしております。その後、また、その都度、いろいろな場を通じて朝食の大事さを本当に真剣に考えていけるよう、各学校では配慮をしております。また、保健室では、子どもたちの食生活をそれぞれ把握した上で個別の相談指導も行っております。  
  以上、中学校の動きでございますが、私は健康教育の一環としての食に関する指導は自己の健康管理ができるという能力まで高めていかなければならないものだと考えております。食べることを大切にすることは生きることを大切にすることに通じ、そしてそれは季節感あるいは季節を感じ取るセンス、感性、そんなものまでも本当に豊かにしていくもとになるのではないでしょうか。それから食を通して心の豊かさもぜひ育んでいきたいと思っております。地域、家庭、学校の連携を密にしながら、また我々、食教育についてかかわっているもの同士が力を合わせて、子どもたちのために今まで以上に食教育についてこれから努めていきたい、そのように思っております。

                           

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